GFX-D002b “ファイター”

エンスーT二等兵であります!

相変わらずの通信不通っぷり、大変申し訳無いであります。
今日は青物横丁基地で資料の見つかったGFX-D002b、ペットネーム「ファイター」のご紹介であります!

ファイターは、巷間に伝えられる外形が資料ごとに違い、どれが正しい形状か不明の機体として有名であります。
だがしかし!それらは全て真実なのであります!
型式番号GFX-D002bにある「b」が示す通り、アルファベット順で複数のバリエーションが有り、その全てが「ファイター」と呼ばれるのであります。

なぜそんな珍妙なことになっているかと申しますと、ファイターの生産総数は18機ですが、実は最初にギャラガ掃討に参加できたのは、このうちわずか3機だけであったという事実がそれを語っております。

エイリアン第二次侵攻の際に連邦がその襲来を初めて確認した時、我らがUGSFには対抗できる戦力がありませんでした。
前オペレーションで活躍したGFX-001a「ギャラクシップ」があるにはあったのですが、エイリアンの進化についていけず火力の面で太刀打ち出来ない、という判定がくだされていたのです。

運の良いことに第二次侵攻を想定していたので基本設計図はありました。しかし問題は生産期間でした。確認時点でエイリアンの銀河連邦領宙域への侵入は既に行われており、母星である太陽系到達まで時間がなかったため、ギャラガ襲来までの僅かな期間に、地球総動員で戦闘機を作ろう、という話になったのです。

地球の各地域に基本設計図が送られ、各国で機体が作られることとなりましたが、この時点で設計が完了していたのは機体機構とメインフレームのみで、外装とサブフレームの設計図はありませんでした。
そこで、外装およびサブフレームは各国の判断で開発して良い、という事となりました。

その結果、短距離ワープドライブ、ハイプレッシャーパーティクルキャノン、コンバインドシステム、シールドジェネレーター、ハイモビリティスラスターシステム、のみを共通仕様(ハードキャノピーコクピットは一部機体のみ)として外装は生産国設計で作られました。こうして外形の異なる8種18機のファイターが出来上がったのです。

 


GFX-D002b “ファイター”
3機が作られた。ハードキャノピー仕様、カバーパージ式
コンバインドシステム、内装式ハイプレッシャーパーティクル
キャノン、流線型デザイン、で作られたファイターである。
ファイターは不鮮明な記録が多い中、これのみKY氏による
美しいグラフィックによってディティールまで描かれている

 


GFX-D002c “ファイター”
bとは別の生産国で3機作られた。相違点はフォールディング式
コンバインドシステム、外装式ハイプレッシャーパーティクル
キャノン、グラスキャノピー仕様、角型デザインのファイター
である。こちらも数少ない実戦記録映像となっている

 
そして冒頭に申しましたとおり対応初期で3機を投入、後に随時15機を投入するという方法は成功を収め、多数の被害を出しつつもエイリアン共を撃退するに至ったのであります!
さすが毎回三途の川を渡りかけている我らがUGSF!兵法では逐次投入は愚行とされている中、あえてそれを行うというのに大変シビれるであります!
 
上記広報において「アルファベット順によるバリエーション」の報告がなされておりますが、戦地投入時はアルファベット順とは関係なく順不同で投入されたとの記録がありましたこと、補足いたします。
–UGSF青物横丁基地 広報システムより–

(C)Kow Yokoyama 2013 (C)NBGI

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